uxskill
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Blog · 日本語 · 2026-05-28

AI 設計システム CLI
Claude Code と Cursor のための
デザインインテリジェンス

設計システムは、もはやデザイナーが Figma で組み立てる成果物ではなく、AI のセッションが参照するデータレイヤだ。ux-skill は、Python 製の CLI として、Claude Code、Cursor、Windsurf、その他 14 個の IDE にデザインインテリジェンスを供給する。1,182 件のカタログ、145 個の決定論的な正規表現ルール、131 件のブランド仕様、22 個のコマンド——一つのインストールで全部届く。

なぜ「設計システム CLI」なのか

従来の設計システムは、Figma のライブラリと、別途デプロイされた Storybook と、長年にわたって更新が止まっているマークダウンの規約集の三点セットだった。設計とコードの間には、人間が翻訳する空白があった。AI コーディングの登場で、この空白がボトルネックになった。モデルは Figma を見ない。読まれない規約集を読まない。モデルが読むのは、ファイルシステムの上にある何かか、もしくは IDE の中に注入されたシステムプロンプトだ。

設計システム CLI のアイデアは単純だ。システムを、AI のセッションに直接届くデータ構造として配布する。JSON のカタログ、CSS のトークンファイル、マークダウンのルール、MCP のツール——これらをひとつのコマンドで生成し、設計の選択肢が会話の中で「使える」状態にする。Figma は人間の側の真実のままにしておけばいい。CLI は機械の側の真実を担う。

ux-skill のコマンド設計

コマンドは大きく 4 系統に分かれている。発見、推薦、適用、検証。それぞれが小さな関心事を持っていて、ひとつのワークフローとして連鎖する。

系統 コマンド 役割
発見ux discover10 フィールドのブリーフをフォーシングファンクションとして埋める。即興は禁止。
推薦ux recommend5 つの並列検索(業界、スタイル、パレット、書体、モーション)を統合し、整った設計システムを返す。
適用ux design · ux component推薦された設計に対して、画面とコンポーネントを生成する。
適用ux persist saveMASTER.md、tokens.css、manifest.json をファイルシステムに永続化。
検証ux lint145 個の正規表現ルールで指紋を検出。CI で非ゼロ終了。
検証ux fixリンターが拾った指紋を、自動でパッチする。
参照ux brand131 件のブランド仕様(Stripe、Linear、Vercel など)を参照グラマーとして引く。

全部で 22 個のコマンドがある。ここに列挙したのは中核だけだ。残りは、特定の局面(ダッシュボード、フォーム、データ表示、a11y、コピー)に特化したサブコマンド群で、必要なときだけ呼び出される。

3 つのインストール経路

同じ Python パッケージが、3 つの経路でユーザーの IDE に届く。プラットフォームによってインストールの「正解」が違うため、3 通り用意してある。

# Claude Code のマーケットプレイス経由
$ /plugin marketplace add Laith0003/ux-skill
$ /plugin install ux@ux-skill

# pip — Cursor、Windsurf、Cline、Continue、Codex のターミナルから
$ pip install uxskill

# npx — Node ファーストなワークフロー、CI
$ npx uxskill@alpha init

どの経路でも、エンジンは同じだ。1,182 件のカタログ、120 個のルール、131 件のブランド仕様、22 個のコマンドに変更はない。MCP サーバーとしても起動できるので、対応している IDE(Claude Desktop、Cursor、Windsurf、Cline、Continue)からはツール呼び出しとして直接届く。

60 秒以下のパイプライン

ブリーフから永続化された設計システムまでの時間は、エンジン側の計算で約 300 ミリ秒だ。人間の時間は、10 フィールドのブリーフを丁寧に埋める数分にすべて吸収される。短く言えば、人間がよく考える時間が 100%、機械が考える時間は誤差だ。

# 1. ブリーフ — 即興禁止の 10 フィールド
$ uxskill discover
  > product: 配送ルート最適化 SaaS
  > audience: 中堅運送会社のオペレーション部門
  > tone: 産業的、簡潔、感情を排する
  > ...

# 2. 推薦 — 5 並列検索を統合
$ uxskill recommend
  > system: industrial-restrained
  > palette: stone-50 / ink-900 / accent-electric
  > type: Fraunces (display) + Inter (body)

# 3. 永続化 — MASTER.md / tokens.css / manifest.json
$ uxskill persist save .uxskill/
  > written 3 files in 38ms

# 4. 検証 — 145 ルールで CI ゲート
$ uxskill lint apps/web/src --threshold high
  > [OK] 142 files scanned in 412ms · 0 findings at threshold high

この一連の流れの中で、LLM への呼び出しは recommend ステップを除いてゼロだ。リンターは決定論的で、ローカルのファイルシステムだけを見る。トークンの消費は 推薦エンジンの構造 に書いた通り、人間が書いたブリーフの長さだけに依存する。

設計システムは、AI のセッションが「読む」ものになった。CLI は、その読み口を作る。

他のツールとの位置関係

Claude Code のプラグインマーケットプレイスには、すでに有力な設計プラグインがいくつかある。ui-ux-pro-max は 84k スター、taste-skill は 25k スター。これらは推薦器に強い。ux-skill は 14 スターと小さいが、リンターと MCP サーバーをセットで持っている点が違う。2026 年版の Claude Code 設計プラグインのランキング で詳しく比較した。

非対称性は「強制力」だ。推薦器は床を上げ、リンターは天井を決める。両方が必要だ。145 個の正規表現ルール の中身は、もう一本の記事で全部開示している。

正直なスコープ

CLI は床と天井を作る。センスは作らない。

このツールが解決するのは「指紋」と呼ばれる構造的な既定値だ。Inter を見出しに使う、紫から青へのグラデーション、3 つの同一カード——これらはどの AI も同じように到達する場所で、正規表現で検出できる。リンターはここを止める。

「このセクションのリズムが悪い」「このコピーが冷たい」——これは正規表現の管轄ではない。これは人間か、モデルの判断が要る。ux-skill はクリティーク用のコマンド(ux critique)も持っているが、それは CI ではなくエディタの中で、必要なときに呼ばれる。

関連記事

インストール

17 個の IDE。ひとつのエンジン。145 ルール。

推薦器、リンター、MCP サーバー、22 個のコマンド、131 件のブランド仕様、1,182 件のカタログ。リンターはサブ秒、その他はオンデマンド。MIT ライセンス、テレメトリなし、アカウント不要。

$ /plugin marketplace add Laith0003/ux-skill
$ /plugin install ux@ux-skill
— or —
$ pip install uxskill
— or —
$ npx uxskill@alpha init